有村禮次郎という資產家老人が失蹤した。警視庁捜査一課の堂園晶彥は、自身の祖父と有村老人が県立鹿児島第一中學校で同級生だったことを知る。有村の拉致には、彼と堂園の祖父の過去が大きく関わっていた……。
基本介紹
- ISBN：9784093862820
內容介紹
東京都葛飾區在住の有村禮次郎という一人暮らしの資產家老人が失蹤した。捜査すべき“特異家出人"であるかを探ることになった警視庁捜査一課特殊犯の堂園晶彥は、老人と唯一交流があったという少女・加藤奈々美から、老人と電話で話した際「変な音」を耳にしたことを知る。有村邸の玄関からは血痕が検出され、預金通帳や證書、有価證券、不動產の登記書、時価二億と推定される根付のコレクションが消えた。目撃證言により、彼を拉致したのは鹿児島の元指定暴力団員・中俁勇夫であることが判明。中俁の訊息を追い鹿児島に飛んだ堂園は、自身の祖父と有村老人が県立鹿児島第一中學校で同級生だったことを知る。二人は高等學校の替え玉受験が発覚したことを機に、故郷・鹿児島を追われていた。県警の刑事・大迫らとともに中俁の潛伏先を特定した堂園は突入をはかるが、その直前、錯亂に陥った中俁が相棒に射殺されてしまう。しかし、拉致されたはずの有村老人は、その場に居合わせていなかった。有村の拉致には、彼と堂園の祖父の過去が大きく関わっていた……。
